A Better Project@はてなダイアリー(インポート版)

基本的にここは更新されません。詳細はaboutへ。

MDC の新システム移行への現時点での予定

MDC リーダ Eric Shepherd (Sheppy) のブログ投稿の簡単な要約です。MDN (Mozilla Developer Network) 全体ではなく、MDC (Mozilla Doc Center) に限定した話題です。
現在、MDC は、Kuma (Mozilla Wiki のページ)と呼ばれる、新システムへの移行を進めようとしている段階にあります。以下は、現時点での今後の予定をまとめたものです。小見出しは Sheppy のブログ記事の小見出しと対応しています。

Scripts and templates

最近始めたものとして、テンプレートの移植というものがあります(bug 71028)。現在のシステム (MindTouch DekiWiki) のテンプレートは DekiScript と呼ばれる、独自のスクリプトによって実現されています。DekiScript はそれなりに俺々仕様の言語(基本的な文法は、過去にこのブログでもまとめています)なので、新システムでは、サーバサイド JavaScript が良いのではないかという案が出ているようです。
また、Sheppy のブログ投稿を引用すると、

we can clean up existing templates to work better, be smarter, and integrate localization support in templates that don’t currently have it.

という予定になっています。現時点でのテンプレートはローカライズし難いものなので、その改善はぜひとも期待したいところです。

Future development

サンプルを実際に実行できるようにするための、サーバ側コンポーネントのサポート、コンテンツを様々な形で利用しやすくするなど、色々書いてあります。ローカライズ関係としては、

We need good localization tools, such as dashboards of content in need of translating, support for comparing the English and translated versions of a page to find the areas that need reviewing, and so forth.

とあり、現在の SUMO のような翻訳システムが実装されることになるのだと思われます(Kuma は SUMO のシステム Kitsune を元にしています)。英語版との対応が自動化されていないのが、現システムの欠点の一つなので、これは利用者にとっても、翻訳者にとっても、役に立つ、重要な機能です。

Let’s make it happen!

今年から少しづつ移行を始めるものと思われますが、まだ最初の段階です。ローカライズ関連など、足りないものなどがあれば、直接意見を出すか、私など、MDC 日本語版関係者にお知らせください。