A Better Project@はてなダイアリー(インポート版)

基本的にここは更新されません。詳細はaboutへ。

「Mozilla Party JP 7.0」参加感想

1次会だけ、参加してきました。

レポートは以下を参照していただくとして、感想だけ。

草の根マーケティング・サイトSpreadFirefoxの日本版,5月上旬にも開始:ITpro

Googleの技術者が語る「Firefoxへの深いかかわり」:ITpro

Firefoxの最新情報を得ようというのが主な目的だったので、全体的にほぼ期待通りの内容で満足でした。特に面白かったのは、Darin Fisher氏のセッションとPiro氏のセッション。この二つのセッションに絞って書こうと思います。

Darin Fisher氏のセッションで面白かったのは、なんといっても、XUL Runnerのデモ。以下から落して試すことができます。

MyBrowser sample XUL application

XULMine on XULRunner

上記からいけるリンク先の公式インストール説明に従うと、XUL Runnerをレジストリ登録しないとアプリを試すことができませんが、「.xulapp」ファイルをZIPアーカイバで解凍し、「xulrunner.exe "application.ini(.xulappを解凍した中に含まれています)"」を実行すれば、レジストリ登録無しで実行可能です。

ちなみに、Firefoxなどでいうプロファイルフォルダ、いわゆる設定を保存するフォルダは、Firefoxなどとほぼ同じように、「C:\Documents and Settings\%USERNAME%\Application Data\MozillaTest\XULAppName\」に作られます(Windows XPの場合。各OSでパスを読み替えてください)。XULAppNameは、application.iniの[App]セクションの「Name」で指定された名前になります。

本格的に利用できるのは、Firefox3.0リリース以降になりそうですが、なかなか面白いのではないかなと思います。

対して、Piro氏のセッションは、彼の事後レポートを参照してもらえば、わかりますが、拡張、さらにいえば、ソフトウェアのセキュリティについて、深く考えさせられる内容でした。帰り際に色々と考えたのですが、結論としては、ほぼPiro氏が事後レポートの最後の方で述べていることとほぼ一致します。開発者側、つまり、ソフトウェア的対策とユーザー側の意識を向上させる対策の両方を前向きに取り組んでいくしかないんだろうなと。

効率性と安全性をどう両立するか?開発者側が安全性を判断する指針となる多くの情報を公開し、ユーザー側は、開発者が提供する情報だけでなく、他のユーザーのレビューなども含めた多くの情報を元に、安全性を検討する。それを機能させ続けるために、安全性に関わる情報を効率よく発信、受信できる仕組みが求められるのではないかなと思います。あくまでも個人的意見で、これが本当に有効なのかはわかりませんが。

23:45過ぎ追記

dfltweb1.onamae.com – このドメインはお名前.comで取得されています。Mozilla Party Jp 7.0 リンク集 - えむもじらを通して、他の方々の感想記事を読みました。で、ちょっと気になったこと。

Mozilla Japanセッションの話では、Mozilla Japanは拡張のローカライズが進むように、講習会を行うなどのサポートを今後していこうと思っている、という話があっただけで、Mozilla Japanが直接ローカライズを独占するなどというようなことは全く言っていないと思ったのですが、聞いた人による解釈の違いでしょうか。Mozilla Developer Center(MDC)ローカライズもやるとか言っていましたが、これはすでに進んでいますしね。こちらは元々Wiki形式なので、独占のしようも何もないですが。この辺りは少々説明不足な感があったのかもしれません。私は今後のMozilla Japanの活動に期待しています。