Firefoxはハッカーだけのものか - A Better Project＠はてなダイアリー（インポート版）

拡張はハッカー（今風にいうならGeek？）が作り出しているものだけれども、いまや、利用者もハッカーだけという時代は終わりつつあると思います。

本来なら、もっと、日本でも拡張開発者が増えて、日本語ネイティブな拡張が増えれば良いとも思うのですが、増えませんね。やっぱり、Firefoxは日本人に合わないのだろうか。私も1.0が出たときに、本気で拡張開発者を目指してれば、とか思うんですが、まあ、今更、という話で。

拡張がどんどん増えていくのを見ていて、ああ、Emacsみたいだなあと思ったんです。はっきりいって、初心者がついていける世界ではないと。

2chみたいに、初心者お断りの拡張はあっても良いと思いますが、本当にそれだけだったら、Spread Firefoxなんてやるなよとか思ってしまいます。日本語版が出来る今だからこそ、真剣に考えなければならない問題だと思います。

私がFirefoxの世界に戻ってきたのは、XULとWeb標準へのハッカー的興味だというのは認めますが、Web標準を進めるだけでは、インターネットの明るい未来はないと思います。Webセキュリティというものも真剣に考えなけば、次の10年はないと思います。5年で終わるんじゃね？

Mozillaコミュニティの人間みんなが幸せになるために。次の10年のために。力のない人間がこういうことを書いたところで、戯言でしかないのですが、今日はこれしか書くことがないし、今の気持ちを書き残すべきだと思ったので。

前向きに。私が出来ることは少ないかもしれないけれど、一歩、一歩。そうじゃないと、次の日本のFirefoxシェアが出たときに自分が後悔すると思うから。結局、好きでやってることですよ。好きだから、あえて書いてみる。良いじゃない、好きなものが自分の力の無さのせいで滅んだとしても、それは自己責任だもの。

現実論としては、信頼できる拡張、スクリプトは使うな、ですけど。ある程度、その信頼性を吟味できる仕組みが作られるべきだろうなあとも思います。