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聖杯は割られた〜WinFS 開発中止宣言〜

ショックです。

私のローカルに残っているURLメモで一番古いWinFSについての記事URLは、以下の記事の日本語翻訳版、ZDnet.Japan(当時)の2006年10月15日付けの「アプリケーションの垣根を越えるLonghornのストレージ機能」という記事(契約切れで現在は存在せず)。

Microsoft unpacks details of Longhorn storage | CNET News.com(2003年10月14日)

改めて読んでみると(英語なわけですけど)、

"The desire has been around forever. It's almost like the Holy Grail of data storage," said Michael Cherry, an analyst at market researcher Directions on Microsoft.

なんていう言葉が。ちなみに、"聖杯"という表現はゲイツ氏も使っています。ここから今回のタイトルを考えてみました。

"That's been a holy grail for me for some time," Gates told developers Monday.

via Gates trots out Longhorn | CNET News.com(2003年10月27日)

この時期で詳しい日本語記事は残っていないかWeb検索で探したところ、以下の記事を発見。

上記のように、WinFSはアプリケーションに束縛されない、魅力的なファイルシステムだったわけです。しかし、Longhornへの実装は見送られたものの、Windows XPでサポートか?なんていう記事が出て、ベータ版も登場し、去年のPDCでも披露されていて、なんとか出るのだろうと思っていたわけですが、結局、開発中止宣言。今後のWindowsの目玉機能だと思っていただけに残念です。

Web上では、はてなブックマークなどのSBMでタグを使ってURLを分類・検索できるようになるなど、ずいぶんと便利になりました。分類・検索という面では、ローカルよりWebの方が得意分野だと思います。

ローカルの方が得意な分野であるのは、データ処理(編集・加工)だと思いますが、そちらの面でも、まだまだなところもあるものの、だんだんと、Webがローカルに近づきつつあります。

しかし、分類・検索という面で、ローカルはWebに近づいているか?ローカルをWebに近づけるということも考えなくてはならないのだろうなと思います。