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任天堂「Wii」からインターフェースについて考えてみた

【特別インタビュー】「失ったものを取り戻したい」---任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い:ITpro

大変面白いインタビューです。特に興味深かったのは、ユーザー・インタフェースの話。他にも興味深い話はたくさんありましたが。

Wii(当時は開発コード名であるRevolution)のコントローラをネットで初めてみたとき、なんだこれは、と思ったのですが、いざ利用例をみてみると、これはなかなか面白そうな予感がします。以下で、Flashによるコンセプトビデオが見れます。

E3 2006 : Nintendo

使ってみたくなるインターフェースっていうのは重要だなと改めて実感。

ただ、この考えをPCにも当てはめようとしたときに気がつくのは、PCでよく語られるインターフェースというのは、ソフトウェアによって実現されるインターフェースであって、コントローラのようなハードウェアによって実現されるインターフェースではないということ。Ajaxにしても、XULにしても、ソフトウェアによってもたらされるインターフェースなわけです。ハードウェアまで考えているのは、テッド・ネルソン氏のZigZagぐらいでしょうか*1

もちろん、ゲーム機と違って、多くのモデルを抱えるPCでは、ハードウェアによってのインターフェースの革新を図るより、ソフトウェアによってのインターフェースの革新を図った方が現実的でしょう*2

そこで重要となるのは、標準的ハードウェアを十分に意識したインターフェース作りだと思います。標準ハードウェアを活用して、新たな魅力的インターフェースを作った一番の例はマウスジェスチャーでしょう。キーボードを活用した面白いインターフェースは作れないか?とか考えてみるのも面白そうです。

インターフェースで考えなければいけない問題としては、一度慣れたインターフェースからは、簡単に抜け出せないというのがあります。

参照:ぼくはまちちゃん!(Hatena) - はてなのとっつきにくさ

Wiiのコントローラにしても、マウスジェスチャーにしても、自然に使えるインターフェースであることがポイントだと思います。使う感覚も新しいインタフェースではなく、当たり前の感覚で使える新しいインターフェース。これなんだろうなあと思います。